1977年製 Greco EG1000B
(おやじレポート by グレコおやじ)

メイプル2ピーストップ、マホガニー2層合板バック、メイプル3ピースネック、エボニー指板、グローバー製ペグ、ピックアップF・R共にU3000搭載、重量4.4kg。
27年前のモデルで当時クリエイションの竹田和夫氏が一時使用していた事もあり、かなりの本数が販売されたと思う。
そのお陰か現在でも比較的入手し易いモデルなのだが、フレット及び金属パーツの状態が良い物は極めて少ない気がする。
特にグレコのゴールドパーツはメッキが弱く、金属磨き等使用したら一たまりも無い。
この個体は前オーナーが少し使用してそのままオリジナルケースに約25年間保管していたようで、指板はカビだらけでフレットもカビと錆びで酷い状態だったのだが、外気にさらされ無かったのが幸いしたのかゴールドパーツ全般に曇りも無く、あまり弾かれていない為かフレットも10分山で指板には手垢すら付いていなかった。
さて、本機をヘッドから見て行くと、Grecoロゴマークはプロジェクトシリーズと同様の太いスタイルでふっくらと文字が浮き出ている。
指板は通常の真っ黒いエボニー材が使われ、ネックは他の'77年モデルと同様の薄めのメイプル3ピースでヒール部の接ぎ板は使われていない。
ボディートップはセンター合わせのメイプル2ピース、ボディーバックのマホガニー合板材は、センター3ピース・バック4ピースの計7ピースになっている。
ブラックの潰しカラーだが塗料の痩せで木材の接合状態が確認出来た。
同じEG1000でもサンバーストカラーになるとセンター5ピース、バック2ピースが多いようだ。
パーツではペグがグローバーであるなどEG1500と変わりないが、ピックアップはU3000を搭載してある。
攻撃的なU4000と比較するとU3000は穏やかで円やかな音色がする。弾いて感じたのだが、異様にサスティーンがあるのはあまり弾かれていないフレットのせいだろうか?
意外かもしれないが私はグレコEGモデルを新品購入した事がなく、今回本機に貼ってあったバックパネル保護シールを剥がす時は、新品が買えなかった1977年当時を思い出した。







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