1979年製 Greco EG1200ビンテージ(ショップオーダー)
(おやじレポート by グレコおやじ)

メイプル2ピース・ラミネイトトップ、マホガニー単板2ピースバック、マホガニー3ピースネック、縞エボニー指板、クルーソンタイプ2コブ形ペグ、ピックアップF・R共にディマジオ社製PAF搭載、重量4.1kg。

EG1200ビンテージ・・・初めて耳にする方も多いと思うが、私も本機の商品名を購入店より(私は3rdオーナー だが )EG1000リミテッド・エディションと聞かされ中古購入したため、それが正式名称と思い込んでいた。友人より「これは、EG1200ビンテージでは?」との指摘を受け、初めて聞くその名称を狛江のグレコマニア氏に問い合わせた所、数々の情報を提供して戴き、結果EG1200ビンテージと判明した次第である(当時のP誌に広告掲載あり)。
しかし、私自身最後まで納得が行かなかったのが12万円の販売価格。その理由付けとしては'80年代のEGF1200と同様の「専用ハードケース付属」の価格であり、本体のみでの販売はしておらず本体105,000円・ケース15,000円の抱き合わせ販売だったと分かった。
専用ハードケースとの抱き合わせ販売には理由があり、従来のEG用ハードケースはヘッド角14度に合わせたケースだったので、グレコ初の18度ヘッドとなった本機が入らないので専用に新規設計された為と思う。
前項レポートのEG850Ltdと本機のオーダーは同じショップなのだが、EG1200ビンテージの方が若干早く店頭に並んだようだ。
又、本機とEG850Ltd両者の相違点は指板材・トグルSWノブの色・PUである。
ボディーカラーはトップの損傷が激しかったためにリフィニッシュしたのだが、オリジナルカラーはBSとRSの2種類が用意されていた。
本機パーツはF/R共にディマジオ社製PAFが搭載されているが、フロントのカバーは後付けと思われる。ブリッジは旧型ナッシュビルタイプが装着されていたが老朽の為に'80年のEGF用に変更してある。
木材では、ハカランダを思わせる縞エボニーを指板に使用している他に、トップアーチ加工がかなりフラットになっている点を注目して戴きたい。
外観からは既に'80年EGF1200を感じるが、サウンド的にはまだ'70年代無敵グレコ時代の音がする。








(画像を クリックするとそれぞれが拡大されます)


さて、'70年代のレポートは今回が最後ですが、SE・EGモデル共に'70年代はまだまだコピー度合いが低く、当時を知らない方々が今見ると笑ってしまう物もあると思います。しかしギター作成に賭ける情熱や向上心は現在以上に感じられる年代だったような気がします。
次回からは、'80年になると木材から各仕様まで急成長するEG(EGF)モデルをレポート致します。
バリトラEG500/EGF850・レアカラーのEGF1200・EGF1800(2100)/2500/EGFスーパーカスタム等約30本を用意しておりますので皆様の参考にして戴ければと思います。


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