1976年製 Greco EG900
(おやじレポート by グレコおやじ)

メイプル2ピーストップ、マホガニー2層合板バック、メイプル3ピースネック、縞エボニー指板、ピックアップU4000、グローバーペグ。重量は3.8kg。

グレコのレスポールコピーモデルは'75年辺りから急速に進化し始める。
グネコ時代のデカヘッドからリシェイプしたヘッドには新しいグレコのロゴが入り、画像にある本機のロゴスタイルは文字の線が全体に太く特に「r」に特徴がある。このロゴは'77年以降はプロジェクトシリーズのみに使われ、スーパーリアルシリーズではEG1000カスタム・EGF1200以上の上位機種に使われていた。
'76年初期はEG1200・EG1500もレギュラーラインとして発売されたが、'76年後期にプロジェクトシリーズが発足、U4000の開発・搭載と共にプロジェクトシリーズラインに移行された。
さてEG900だが、ピックアップは'76年初期はU3000を搭載し、'76年後期からはU4000搭載とグレードアップされ、'77年中期にはディマジオ社のPAFへと変更するがペグはグレコオリジナルに変わってしまった。
本機は'76年後期モデルで、スペック的にはプロジェクトシリーズのEG1200と同じである。
搭載されているU4000と言うピックアップはパワーがあり、ややトレブリーかつ固めのサウンドなのでオープンで使うには癖があるが、U4000をエボニー指板の細めのメイプルネックに乗せた音こそがグレコサウンドと感じている。
ボディーはトップこそ単板削り出しだが、バックは2層の合板でこの工法は'79年初期まで続いた。
本機及びプロジェクトシリーズは各層1ピースの2層合板だが、他のモデルの2層合板バックは1層あたり5ピース〜7ピースなどがほとんどである。後日レポートする'78年EG900ともぜひ比べて戴きたい。





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