1974年製 Greco FV900
(おやじレポート by グレコおやじ)

マホガニー1ピースセットネック、マホガニー2層合板ボディ(トップ側とバック側で合計4ピース)、エボニー指板、ナイロンサドル・ブリッジ、ペグは★マークのイバニーズ共有品。重量は3.5kg。

約30年前のフライングVメダリオンのコピーモデルである。
グレコの'70年代初期モデルは、ヘッドロゴのr(アール)がn(エヌ)に見えるため俗に「グネコ」と呼ばれ、本機でもグネコロゴのロッドカバーが付いている。
グネコ時代の各種コピーモデルは色々な面でまだまだ開発途中だったが、このFV900のコピー度はかなりの物だ。
価格もレスポールコピーのハイエンドモデルが8万円なのに対し、構造上レスポールモデルより単純なこのモデルが9万円とは驚かされる。
ボディーエンドに貼られたメダルには「ハンドメイドモデル」とあるが、事実その作りは非常に丁寧かつ繊細で、とてもグネコ時代の物とは思えない程のクォリティーを持っている。
各パーツの貧弱さはその時代からしてやむを得ないが、本物を参照したと思えるナイロンサドルはサウンド的にかなり重要な部分ではないだろうか?
アンプ直のサウンドは、アンガス・ヤング、トニー・アイオミ等のマホガニー系の音が素直に出てくる。
30年過ぎた今でもネック、指板の狂いは皆無、ネックジョイントにも異常は無くアンプ直で勝負出来る素晴らしい1本である。

注)ケースはオリジナルだが、メダルについては別途入手した物を貼った。グレコ製メダリオンケースは純正では存在しない。





クリックするとそれぞれの画像が拡大されます。


2style.net