FgN BAT−40TH(2002年)

2001年10月に私自身の40歳を記念して、フジゲン・カスタムショップにオーダーしたギター。完成は2002年3月であった。島村楽器がもっぱら販売するモデルで、良く知られた同型のギターにBAT−20TTがある。左のギターが、これを基本としたボディ、ネック、ヘッドなどを持っているのはご覧の通りだ。以下に市販品との相違点を書き記しておく。まずトップはタイムレスティンバーの中から、フィギュアの浮かんだものを選択している(1823年伐採)。大柄なバーズアイで「ブリスター」と呼べる杢だろうか。どうにもCCDでの色再現が悪いが、実際の色はATB(アンティークバースト、画像よりかなり赤い)とした。以前公開していた完成予想画像から変更があったのは、削り込んだメイプルトップに「シミ」に見える部分があったのに対応したため。塗装をオールラッカーで仕上げたため納期は4ヶ月を越えてしまった。ピックアップはギブソン57クラシック、配線材にベルデン+オイルコンデンサー、ARB−1系ブリッジなども私が指定した仕様だ。元々がタイムレスティンバー/ホンジュラス・マホガニー/ハカランダの木部、ディープジョイント、アルミTP・ブラスサドル、オイル浸け牛骨ナットと、非常にマニアックなスペックだったので、少々の変更に留まっていては何かもの足りなさを感じ、勢いでサークルフレッティングも採用してみた。このギターは保証書の上でもモデル名は「BAT−40TH」となっており、書類・現物ともに製造番号が入っていない。その変わりにF・Rピックアップキャビティの底部(クリア層の下)に、然るべき表記を手書きで記入してある。「40TH」の「TH」は序数を表すと同時に、私のイニシャルとのダブル・ミーニングにしたものだ。使用感・細部などについては、今後さらに書き込んでいく。


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