1978年製 Greco プロジェクトシリーズ SE1200
(おやじレポート by グレコおやじ)

グレコ・オリジナルMH803ペグ、ハードロック・メイプル1ピース・ネック、アルダー1ピース・ボディー、ピックアップ=ディマジオ社ファットストラト×3、下地からのラッカー塗装で重量3.5kg 。
グレコ・ストラトコピーモデルの最高機種であるSE1200には、当時定価が1機18000円もするディマジオ社製のファットストラトが搭載されていた。
私は実物のSE1200を手にするまで、基本的にSE800にファットストラトを搭載しハードケースを付属した物がSE1200?位にしか思ってっていたのだが、実際はSE800とはまったくの別物であった。
当時SEモデル上位機種のボディー材は、ナチュラル仕上げで[セン]、サンバースト仕上げで[アルダー]を使用しており、SE800のボディー構成は2ピースがほとんどでアルダーを使用の場合は3ピースも見られたのだが、SE1200では1ピース材を使用し(初期物は多ピース)、塗装もSE1000同様下地からラッカーで丁寧に仕上げられていたのだった。
音質はと言えばファットストラトの言葉が示す通り、ふくよかな温かみのある音で、その音色はボディー材が[セン]でもあまり変わらないほど、ピックアップの個性が強いように感じる。
本機は全てオリジナルパーツなのだが、ピックガードがかなり良い感じで変色して来ており、他の同機種には見られないこの現象に困惑している。
この時期のネックシェイプはU字(かまぼこ型)であるが、'79年中期からは三角ネックの採用、そしてヒール部の改良が施される。次回'79年SE1200レポート時には両機種の比較をしてみたい。
分解後の内部はネック側に記載は何も無く、スタンプに見える文字はボディ側ポケットに油性ペンで書かれた[1?またはI?]の文字の転写である。
ボディーのザグリにはSE1000同様の金属板でシールドされている。
SE1000では金属板の下、ボディー部には何も記載は見られなかったが、今回はフロントピックアップの位置に油性ペンで[5]、鉛筆で小さく[1200]の文字が塗装下に確認出来た。
この統一性の無い文字は一体何を意味するのか? 次回の'79年SE1200の分解も楽しみである。(→1979年モデルとの比較






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