テリーさん兄弟のGOlll1800(左:K79/右:J79)


私がこのギターを購入したとき、今のようなプレミア価格で取り引きされることになるとは夢にも思っていませんでした。1979年当時、Grecoのフラッグシップとして登場したGOlllは、その国産にして18万という価格のためか中学生だった私の記憶にしっかりと刻み込まれていました。当時流行っていたゴダイゴの影響もあってTree of LifeインレイのGOlll1500には少なからず憧れを持っていましたが、それよりも上位機種だった1800はその製造本数も非常に少ないと聞いています。平成元年の大晦日にこのギターと出会うことになりました。毎年年末になると楽器の掘り出し物を探しに東京に行くというのが私達兄弟の当時の習慣でした。新宿のイシバシに立ち寄ると、店頭でスタンドに立て掛けてあったGOlll1800とGO1000が目にとまりました。GO1000は数本、GOlllは一本。新品のデッドストックでした。そして販売価格を見て唖然・・・。




GO1000は19,800円、そしてGOlll1800はなんと、23,800円! これは買うしかない! どうせ買うなら高い方だ!、と息を荒げたのですがGOlllは一本しかありません。「じゃあ、僕は安い方にするよ。」と兄に言ったのですが、取りあえず店員さんに聞いてみよう、ということで確認すると在庫があるではないですか。「すみません、二本ください」という兄の声。私は持ち合わせがなかったので兄にカードで払ってもらいました。店員さんが在庫の品を持ってきてレジに向かうと、「お〜、金持ち〜」という他の客の声が聞こえました。金額はたいしたことなかったのですが、いきなり衝動買いで二本もギター買っていく客はそう見えたのでしょうか? もう嬉しくて、帰りはワクワクでした。帰宅してケースをあけると、センターピックアップのブラスリングが錆びていました。永年倉庫に眠っていたので仕方ありませんが、兄のものはまともでした。そして、「あ〜、新品なのに錆びている!ぼろねじ〜!」とばかにされることになったのでした。しかしサンドイッチされたメープルには綺麗なトラが出ていました。兄のはプレーン。「へんっだ、俺のはトラがバリバリだもんね〜っだ」「ぼろねじ〜、ぼろねじ〜」。そばで見ていた母は「あら、本当に錆びてるわね。ぼろねじだ。良く見て買わないからよ・・・」と結局私の負けでした(^^);  「だって在庫をわざわざ出してもらったんだよ!」と言ってはみても無駄でした。今はもう母も他界してしまいましたが、当時を思い出させる 懐かしのギターです。兄のはフルオリのミントですが、 私のは一時メインで使用していたため、かなりいじってあります。回路系はプッシュプルのポットに交換しタップとフェイズ切り替え可、GR-1をつけていたため、取り付けネジ穴が残っています。安い買い物だったのであまり大事にされていませんでした。今考えると勿体無いですね。

(撮影・文:テリーさん 詳細ページをアップしてあります)






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