50,000ヒット、ありがとうございました


2003年9月29日に(株)シンコー・ミュージックから「ジャパン・ヴィンテージ vol.1」というムック本が発売されました。これは私にとって、ほぼ同世代の皆さんが中心となって制作された「まさに待ち望まれた出版」です。早速買い求められた方も多数いらっしゃると思います。品切れになる前に何としても入手しなければならない一冊でしょう(増刊コードの雑誌ですから重版の可能性が低いはずです)。大変な熱意と膨大な資料、的を射た企画に心躍らされるはずです。制作に携わった方々に敬意をはらうと同時に御礼を申し上げたような心境です。

中でも「グレコ・オリジナル・ギター列伝Part1:"GO"シリーズ進化の軌跡」と題された項目は、当HPと内容が重なる部分が非常に多く大いに楽しませていただきました。元々私自身の「グレコ探求」は、1996年に(株)リットーミュージックから発行された「ギター・グラフィック第5号」に掲載された「特集:みんなグレコで大きくなった」に、刺激を受けたり不満を感じたことに端を発しています。この記事はその後長らく「グレコ探求」のスタンダードであり続けましたが、これからは「ジャパン・ヴィンテージ」の記述がその地歩を占めることになるでしょう。

私が制作する「Grecoの写真館」も、研究成果発表の影響を確実に受けることになります。早くも「T.S.ビブラート」の表記については手直しをしました。この件に関しては「T.S.」が開発者のイニシャルであること、当時の「手引書(取り扱い説明書)」で「T.S」と書かれていたこと、WEB上でドットを多用することでレイアウトが崩れる懸念などから、いままで気にしながら曖昧にしてしまいました。今後は、大半のカタログで記載された「T.S.ビブラート」と統一します(修正漏れがあったらご指摘下さい)。さらに刊行物の「・(ナカグロ)」の使い方にも学ぶべき点が多く、どうした物か考えさせられてしまいました。

やや性急ではありますが、当面の基本方針として「直すべき点は直す。直さないところは直さない」をイメージしています。どうかこれをご容認いただき、各ページにある「狛江のグレコマニアの私見」を読んで下さい。WEBの本質はまだまだ掴めていませんが、「Grecoの写真館」に「推量や伝聞」の類が多く、ひっそりと加筆・訂正している部分が多いのは間違いありません。これは大変に恥じ入るところなのですが、敢えて「ネットの長所」とポジティブに捉えて行くことしました。

この結果、「Japan Vintage」とかなり食い違う内容が生じると思われます。この点もこちらは「WEB上の私見」、先方は「署名記事による私見」ということでバランスを取って読みこなして下さい。私が信じる「基本ライン」の代表的な物をこちらに記しておきますが、「Japan Vintage」第2号を心待ちにし、次号以後の更なるご発展をお祈り申し上げます。2002年3月から作り始めた当HPに頂戴した50,000ヒットに感謝し、今後ますます力を尽くして制作していく決意です。


2003年10月1日 狛江のグレコマニア





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