GOlllというモデル名がアナウンスされたのは、1979年10月の楽器フェアだと考えられている。しかし画像のギターは「F79(1979年6月期出荷)」の製造番号を持つので、GOlllデビューよりもかなり早く生産されたものだ。GOlllと呼ぶべきか迷う点もあるので、この項では敢えて「GOlll型」と表記する。各雑誌'79年10月号(表4)には神田商会の広告が掲載され、GOlll1800のプロトタイプが「GO1800」として紹介されている。このことからGOlllは、GOの「T.S.ビブラート付きモデルチェンジ版」と考えられるかもしれない。なお、広告に掲載された個体はショーに展示された物とは別のギターで、マスターVolの位置がやや異なるものだった。左のギターはマスターVolを持たない上、セン/マホガニー(?)/センのボディ、オール・ブラスナットなので、カタログモデルには該当する物がない。ストラップピンもいわゆるGOlllタイプの物ではない。ただしGOlll型に関して、当時のことを明確に記憶されている方から伺うと「GOlllは発表以前に、さんざんショップ・オリジナルGOとして売られてた。全国展開のカタログモデルが出来たときには、興味を持っていた人の大半が買ってしまった後だった」とのこと。別項の「Rock innオリジナル」も明らかにGOlll以前の「GOlll型」だ。当方の資料からは、他にもヤマピット・オリジナル「アイビー・インレイ 」が確認でき、こちらもやはり「GO」と紹介されている。さて画像のギターの詳細に戻ると、ピックアップはPU−3Dがフロントとリア、センターはPU−200が取り付けられている。ポジション・ガイド用のドットがないロータリーSWは6ポジションで、左からF、S、R、ALL、F+S、S+Rとワイヤリングについても特色を持っている。ポッドについては、それぞれのPUに一つずつのVol.Toneが与えられているが、ノブについてはノン・オリジナルなので本来のカラーは不明。アイバニーズの「シュアグリップll」を内側から金色に塗り、私自身が交換した物を付けて撮影している。なお重量は3.9Kg(弦・アーム込み)。 |