GOシリーズは1977年10月の楽器フェアでデビューした。しかし、多くの者が初めてそれを知ったのは専門誌同年12月号などの広告または記事だったはずだ。写真はまだプロトタイプのものしかなく、記事中にはGO−A1、A2、A3、A4(それぞれ後の700、900、1200、1400)という、楽器フェア用(?)の呼称で扱われた場合が数多く見られる。また、同時に広告も大々的に掲載されたのだが「スタジオ商品撮影」されたのは、フラッグシップたる「1400クラス(A4)」のプロトタイプだけだった様子だ。実際に製品の出荷が始まったのは1978年1月期(1977年12月21日から始まる)からのようで、A78より古い製造番号を持つ個体は未だ見たことがない。左のギターは「A78」で始まる製造番号を持ち、実際に1月中に販売された記録(保証書)が今も残っている。一般にGOシリーズは「前期型」と「後期型」に分類されるが、さらに段階的な進化が急速にあった。ご覧のブラックにフィニッシュされたヘッドフェイスは、GOシリーズが初登場したVol.9カタログ(1978年3月発行)の制作以前に廃止されているので、まさに「初期型」と呼べる特徴だろう。カタログ掲載の写真ではマッチングヘッドに変更されているが、左のギター同様にナットはオールブラス、アジャストカバーが黒いプラスチック製である他にも、ブリッジ/テールピース間の距離が左のギターに比べてやや長いなどの特徴がある。このHP(次項)に掲載した「1400BLK」が、ラミネートナット仕様でブリッジ/テールピース間が短いことから、初期仕様について変遷の激しさが理解できる。この「A78」では、EQノブの金属トップにH、M、Lと白い文字が入れられているのだが、これについては他の個体に確認できないので、オリジナルかどうかさえ不明の状態だ。基本的にはセン/マホガニー/センのラミネートボディ(薄板ありの5層)、メイプル/ウォルナットの7ピース・スピードウェイネックなのだが、多くの前期型1200と異なりウエストコンターが見られない。細部まで精査したら、一体どれほどの初期仕様があるのか、全く見当もつかない。最後に付け加えるが、金色メッキやトグルSWマウントラバー(アイボリーの方だけ)が大変に劣化しやすいのは、G0シリーズに共通の泣き所。重量は4.6Kg(弦・電池込み)だ。 |